爺が岳〜鹿島槍ケ岳〜大町温泉郷

しばらく、山に遠ざかって、仕事に忙しい日々を送っていると、ふと急に、無性に山に行きたくなる。特に梅雨が明けて夏山シーズンになると、なおさらである。夏空、そびえる岩峰、想像しただけで、山が恋しくなる。

日 時::平成9年7月18日〜19日(1泊2日)
参加者:小野、岩堀 計2名
雨が明けると、待っていたように山に行く。もう最近、誰も重たいザックを背負って縦走しようと言う人がいなくなった中。今回久々に小野さんに声かけてみる。行くと言う。さっそく夜行バス大町行きの切符の手配をする。
夜行バスの発着は新宿都庁地下駐車場である。ここがすごい、暑さと、登山者の人ごみ、バスの排気ガスで堪らないのである。山への気力が失せてしまうのである。今回もすごい人である。熱気と殺気で、先に並ばんと押せ押せムードでごった返し、山への気持ちが萎えてしまう。そんな中での出発であった。
翌朝、扇沢に5時半到着。既にバスターミナルは黒部アルペンルートへ行く観光客や針の木峠など目指す登山者で賑わっている。快晴、14度。最高です、今日は良い山日和になりそうである。おにぎりとスープで朝飯を食べる。出発6時20分、今、来たバス道を15分ほど戻って行くと沢沿いに登山道の入り口がある。柏原新道である。
この柏原新道は種池山荘の親父が生涯を賭けて、こつこつと整備した道だそうだ。本当に歩きやすく出来ている。しかしいくら歩きやすくても山である、勾配は急である、登らなくてはいけない。小野さん調子が良いのか先行して行く。「最初、体なれないうち飛ばすと、後で来るよ」と言ってやる。私は息が乱れないように、じっくり、じっくりと樹林帯の中、足を1歩1歩踏みしめて行く。
木々の合間には、先ほどの喧騒がウソのように、扇沢のバスターミナルが小さく見えるようになる。1時間程度喘ぐと、道も緩やかになり、背後には針の木雪渓が同じ高さで見えてくる。
振り向けば、針の木岳が


喘ぎ喘ぎ登って、ふと背後、振り向けば、針の木岳が迫って見えるようになる



いつか針の木峠越えをやって見たいものだ。
小野さん徐々に遅れは始める。 森林限界も過ぎると種池山荘も近い、最後の階段状の急登を過ぎると山荘に飛び出る。残念ながら、天気良かったのに、雲が出てきて、展望が無い。昼飯の準備をしながら小野さんの到着を待つ、見ると小野さんも最後の階段の所で苦労しているみたいである。休み休みでなかなか近づきません。
鹿島槍で出会った花花
アズマシャクナゲ?(種池山荘付近)

展望も無いので昼飯後直ぐ、今日のピークである爺が岳を目指して出発する。
展望は無いが途中咲き遅れたシャクナゲの花が目を楽しませてくれる。稜線歩きなのに疲れるが出てくる。爺が岳もやっと着いたと言う感じである。
ますますガスかかって何も見えない中、劔が雲の合間に見え隠れする去年の劔山行が懐かしく思い出される。爺が岳山頂では、そこそこに写真だけ撮って今日のテント場に急ぐ。
爺ケ岳の稜線


テント場より、歩いてきた爺が岳稜線


冷池山荘に15時に着く。ガスかかって何も見えないので早くテント設営して、ビールとする。今日歩いてきた爺が岳から針の木岳への稜線が見え隠れしている。まわりはシナノキンバイが盛りで夕飯までの合間に写真を撮る。
鹿島槍で出会った花花
シナノキンバイ(爺が岳付近)
翌朝、3時半起床、天気良さそうなので、朝焼けを期待して直ぐに出発する。見れば左手遠方に劔、立山連峰が月明かりの中輝いている、「う〜!シャッターチャンス」と先を急ぎたいがこの光景も見逃しがたい、じっくりと写真を撮りたいが、早く先を急いで朝焼けも撮りたいと後ろ髪引かれる思いで、いい加減に撮って出発。 夜明け前の立山連峰







立山には満月の月が輝いていた。

朝日に染まる剣








朝日に染まりいく劔!、去年登ったんだよ!、いいね!

鹿島槍ケ岳南峰に6時到着、無風快晴、12℃、360度の展望である。最高である、思いきり写真を撮りまくる、みな最高の傑作写真になるだろうと必死に撮りまくる(いつもの結果だが)。 鹿島槍より


爺ケ岳の稜線、遠くには槍ケ岳が見える。





鹿島槍より


懐かしい!、劔、三の窓、チンネ、八ツ峰が〜。

鹿島槍ケ岳北峰は7時登頂、ここからは五竜への稜線のキレットが素晴らしい!。
雲の合間に突き出る岩峰がすごい迫力で見える。「ウ〜!,行って見たい、挑戦意欲が湧き出る」。十分山頂での展望を十分楽しんで下山する。
鹿島槍より五竜岳



鹿島槍ケ岳北峰山頂より五竜岳への稜線、
八峰キレット、最奥が白馬岳だろうか?。


急いでテントを撤収し下山の準備をする。冷池山荘からタクシーが入ってくる大谷原まで後4時間かかる、山荘でタクシー予約して10時下山開始。
高千穂平まではそれほどの下りではないが、ここからはかなり急な下りである。ドスン、ドスンと一気に下る。重いザックで、膝がこたえる。鹿島槍ケ岳で持ちかえった石が重たいのだろうかと後悔する。最後まで膝が持つだろうかと心配になる。
12時半やっとこ沢沿いの西俣出会いに着く、ここからは後1時間でタクシーの予約してある大谷原に着く事が出来る。やっとホットする。
地図上のコースタイムより早いペースであった。安心してここで昼飯とする。
鹿島槍で出会った花花


14時大谷原着、既にタクシーは来ていたので直ぐに乗り込む事が出来た。タクシーに何処か温泉に入れるところ尋ねると大町温泉郷に連れてきてくれた。
薬師の湯である。ここで帰りを予約して一風呂浴びる。タクシー予約してあるのでそこそこに湯上りに一杯だけのビールで我慢し、乾杯してすぐ大町に向かう。今回の帰路は奮発してグリーン車で帰る。車内でさっきの飲み足りない分、もう1度乾杯!。今回の山行を話しながらの一杯は美味しい。九時着、疲れた!。

 

DATA
7月18日   川越市、ザック25kg晴れ20:50出発→新宿都庁地下駐車場22:10出発22:45→ 7月19日 扇沢5:30、晴れ、14℃、朝食(おにぎり、スープ)出発6:15→(15分)→柏原新道登山口6:30→(4時間10分)→種池山荘10:40昼飯(焼ソバ、フランスパン、ツナ缶、スープ)18℃、出発12:10→(50分)→爺が岳南峰13:00、出発13:30→(1時間30分)→赤岩尾根分岐14:55→冷池山荘15:00→テント設営完了15:40 7月20日 起床3:30、朝食(ラーメン、餅、スープ、コーヒー)晴れ、出発4:30→(50分)→布引山5:20→(40分)→鹿島槍ケ岳(南峰)6:00、快晴、12℃→(50分)→北峰7:00出発7:10→(30分)→7:40、快晴、12℃、出発8:10→(1時間10分)→テント場9:20出発10:00→(35分)→赤岩尾根分岐10:35→(45分)→高千穂平11:20→(50分)→西俣出会12:30昼飯(焼ソバ、ラーメン、餅、いわし缶詰、スープ)出発13:20→(50分)→大谷原14:10大町温泉郷14:30→松本16:25→川越21:00
山DATA
爺が岳 2670m、鹿島槍ケ岳2889m  
その他
冷池山荘テント 500円/人、ビール500円、水200円/g、大町温泉郷薬師の湯 400円、

〜爺が岳〜鹿島槍ケ岳〜大町温泉郷ルート図〜〜

爺ガ岳ルート




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